夏も終わり 台風シーズンも終わりに来ると
秋~冬に掛け空気も乾燥し、
風邪やインフルエンザが流行り始めます。
10月ごろから流行りはじめる病気といえば
「RSウィルス」・「マイコプラズマ肺炎」などがあります。
マイコプラズマの1週間当たりの患者報告数が、
感染症法に基づく1999年の調査開始以降で
過去最多レベルだと報道されていました
スポンサーリンク
マイコプラズマ感染症とは?
- 「マイコプラズマ」というウィルスに肺が感染してしまう病気。
- 「肺炎」と名前の割に聴診器で呼吸音を聞いても異常が無くわかりにくい肺炎
- 「感染る肺炎」と言われ数年に一度、大流行しオリンピック肺炎とも呼ばれていた
- マイコプラズマ肺炎は、小集団内で流行を起こすことが特徴のひとつ
- ウイルスでも細菌でもなく、「マイコプラズマという病原性微生物」と分類。
14日~21日潜伏期間を経て
マイコプラズマ肺炎の症状
1. 発熱・頭痛・倦怠感
5~6割の方が38度以上の高熱を出し
同時に全身の倦怠感がでると言われています。
個人差があり高熱がある場合もあったり、
熱は無いけど頭痛がするケースもある
2. 咳が出る
マイコプラズマに感染すると
100%この「咳症状」は出るようです。
「コンコン」いう咳から次第に
「ゴホンゴホン」と、ひどく咳き込むようになります
熱が下がっても、咳が1か月近く続くことがあると言われています。
3. 嘔吐・下痢
マイコプラズマ肺炎では、
消化器症状が出る場合もあるようです。
「マイコプラズマニューモニエ」という病原体が
消化器官や呼吸器官に侵入することで、
嘔吐や下痢、のどの痛み、声かれなどの症状を引き起こすようです
4. 胸が痛くなる
2~3割が この「胸が痛くなる」症状が出るようです
肺と肋骨を隔てている胸膜に炎症が及んでいる可能性がある。
5. 喘息を患っている場合は注意
喘息は、アレルギー反応などによって
気管支が慢性的に炎症を起こしている状態。
マイコプラズマ肺炎の原因菌は
少しの量でも気管支を刺激するため、
喘息を持っている人がマイコプラズマ肺炎になると、
咳が一層ひどくなり、
喘息発作も長引いてしまうようです。
スポンサーリンク
感染経路は?
1. 飛沫感染
感染してる人の咳やくしゃみで菌が飛散し、
それを吸い込むことで感染する
2. 接触感染
感染している人との直接的な接触や、
周囲の物を介しての
間接的な接触で病原菌が体内に入る
受診時の検査方法
- 胸部X線:上記でも書きましたが聴診器では発見できない為、レントゲン検査
- マイコプラズマIgM迅速抗体検査:
胸部X線でも発見が困難なので
多くの病院では、この方法で行っているようです。
この検査は陽性になるのは
発病してから1週間後という事なので
始めのうちは陰性という結果が出てしまうので
早期発見の確定診断とまでは行かないようですね
治療方法は?
マイコプラズマに効く抗生物質もあるようですが
これらが効かないマイコプラズマ肺炎が増えてきているようで
近年では咳や鼻水、鼻づまりなど、症状に応じた対症療法が主なようです
予防方法は?
スポンサーリンク
マイコプラズマ肺炎には、ワクチンはないようで、
病原体に対する特有の予防法はないと言われています。
日常的な除菌や予防方法を実践するしかないようです
マスクをして手洗い・うがいをする
マイコプラズマ肺炎の予防法としては、飛沫感染と接触感染への対策になります。
風邪やインフルエンザの予防と同じく、普段から手洗いとうがいを徹底し、
閉め切った場所や人混みの中ではマスクを着用するようにしましょう。
手洗いの際は
石鹸(海面活性剤)や1%の次亜塩素酸ナトリウム(ハイターを薄めたもの)、
もしくはミルトンや70%エタノールなどの消毒薬が殺菌効果を発揮すると言われています。
このマイコプラズマ感染症(肺炎)大人でも感染するという事なので
子供が幼稚園・保育園・学校から帰った際は きちんと手洗い・うがいをさせて
「おかしいな?」と思ったら すぐに病院に行って診察を受けましょう。