毎年冬になると
子供たちの体調管理に気を使う毎日です。
- おたふく風邪とは
- おたふく風邪の原因
- おたふく風邪の症状
- 1. 初期症状
- 2. 耳の下の腫れや痛み
- 3. 発 熱
- 治療方法と自宅療法
- 二次感染と予防
- 学校はいつから通える?
- おたふく風邪の予防接種
- おたふく風邪の合併症
- 関連記事「学校感染症」
おたふく風邪とは
正式名称:
流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)
最大の特徴として
唾液腺と呼ばれる
耳の下辺りが腫れてくる。
子供がかかりやすいウィルス感染症の一つです。
おたふく風邪の原因
おたふく風邪の原因となっているのが
ムンプウィルス
これに感染して耳下腺と呼ばれる
口の中にある唾液を分泌する部分が
炎症を起こし発症します。
ムンプウィルス画像
画像出典:流行性耳下腺炎 - Wikipedia
おたふく風邪の症状
潜伏期間
通常2~3週間と言われています。
このウイルスの感染力が最も強いのは、
発症の前日あたりから~発症後3日
1. 初期症状
- 軽い発熱
- 頭痛
- 倦怠感
- 悪寒
上記の通り、一般的な風邪とよく似た症状です。
2. 耳の下の腫れや痛み
上記でも書きましたが
おたふく風邪の場合、
見た目の症状としては「腫れ」です。
この腫れは、
両方出る時と片方だけの時があるようで、
違和感というよりは「触ったら痛い」というもの。
耳の下、顎の下などが腫れることによって、
口の中やのどの痛みも伴います。
3. 発 熱
発熱はしないケースもあるようですが、
- 発熱した場合
耳下腺が腫れる前日あたりから
熱が出始め
38度を超える高熱になる事もあり、
1~3日くらい続きます
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治療方法と自宅療法
おたふく風邪には特効薬はありません。
対処療法が主な治療となっています。
小児科の診察を受け、
安静にしていることが大切です
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家庭での食事
- 症状が出ている間
耳下腺の腫れによって、
食事をする際にも痛みが出ますので
消化の悪いものや硬いものは控えましょう。
※あげない方が良いもの
柑橘系やオレンジジュースなど
「すっぱいもの」
飲む際に唾液が多く出る事により
痛みを伴うので避けた方がいいでしょう。
水分補給は大切
- 痛みがひどいときは、軽く温めた牛乳やスープなどの液体
- 味が薄いもの、酸味が少ないものを取る(柑橘系・味噌汁などはNG)
アイスクリーム、ヨーグルト、ゼリーなど
噛まずに食べられるものが良い
二次感染と予防
おたふく風邪は潜伏期間~発症中が
感染力が高いので注意が必要です。
大人が感染してしまうと
下記のように危険な場合あるので
看病の際も注意してください。
接触感染
感染した患者の使ったタオル
ウィルスの付いた手で
ドアノブなどを触ることによるによる感染
二次感染を予防するために
ムンプウィルスには
次亜塩素酸ナトリウムが有効です
飛沫感染
咳、くしゃみ、会話などによる感染
二次感染を予防するために
マスク・手洗い・うがいで
二次感染を予防しましょう。
学校はいつから通える?
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は
「学校感染症」第二種に指定されています
出席停止期間として
耳下腺腫脹が消失するまで
とされているので
症状が改善して
医師の許可をもらってからの通学になります。
↓ いつから通えるか、学校での手続きについて
「学校感染症」の事を書いています
おたふく風邪の予防接種
おたふく風邪の予防接種は、
1歳の誕生日以降に受けることが
できるようになります。
接種は定期予防接種ではなく
任意接種で、自己負担の為
1回5,000円~7,000円ほどで
多少高い金額ではありますが、
自治体によっては、公費助成制度があり
助成金を出してもらえるところもあるので、
各自治体に事前に問い合わせましょう。
おたふく風邪の合併症
主な合併症
- 睾丸炎(成人男性)
成年男性に現れる症状でおたふく風邪に感染した
男性の2~3割程度の方が発症
具体的な症状:睾丸の腫れ、圧痛、発熱、嘔吐
- 卵巣炎(成人女性)
成年女性に現れる症状でおたふく風邪に感染した
女性の5%程度に発症
具体的な症状:下腹部に痛みを伴うようになりますが、
炎症が軽い場合は、その後も正常に排卵等が行われます。
- 膵炎
症状は軽いものがほとんどで、
腹部が痛んだり、吐き気がしたりという症状がでますが、
1週間ほどで治るようです
- 無菌性髄膜炎
ほとんど場合が軽度の髄膜炎のようです。
安静にして約2週間ほどで快方に向かうが
症状がひどい場合だと入院というケースもあるようです。
- 難聴
稀に、神経性の難聴が起こることがあるようです。
耳の違和感が唾液腺の腫れが治っていくとなくなるのですが
これが良くならずに難聴になる場合があるようです
確率としては低く、約15,000人に1人の割合だそうです。。
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